「アナザーフェイス」堂場瞬一

最近、堂場瞬一さんの本を連続して読んでいる。

きっかけは単純で、たまたま読む本が切れていて、本屋さんでブラブラしていた。タイトルに魅かれてパラパラ読んでみたら面白そうだったので買ってみた。

主人公は、妻を交通事故で亡くし、一人で小学生の男の子を育てている警察勤務の大友鉄。以前は刑事だったが、子どもを育てるため総務部に転属して、早めに帰宅し、買い物をして夕ご飯を作る生活をしている。

これだけでは、ドラマにならないわけだが、突然、以前の上司から電話が入り、現場に出ることになる。鳴沢の刑事時代の力量をかっていて、刑事に復帰させたがっているらしい。

事件は、子どもの誘拐事件。銀行員の男の子が誘拐され、身代金が要求される。誘拐事件の場合、身代金の受け渡しがもっともクリティカルだ。この小説では、なかなか斬新な受け渡し方法を提示している。

こうして、事件が進んでいくわけだが、この小説の魅力は、主人公と回りを取り巻く人間のやり取りにある。一番強烈なキャラクターは、大友の亡くなった妻の母親。事件となれば、早く帰宅するわけにもいかず、義理の母に子どもの面倒を見てもらうことになるのだが、毎回毎回嫌みを言われたりして、とても大変。

回りの同僚は、本来は総務部の大友が事件の操作をすることにいい思いは抱いていないので非協力的だ。どこに行ってもいい顔をされない。

ただし、この大友は、本人は自覚は無いのだがとてもハンサムで女性にもてるらしい。本人はもてていることに気がついてないようだけど。この辺のギャップもけっこうおかしみを醸し出している。

事件の内容については、ネタバレするのもいけないので、詳しくは書かないけど、堂場さんは文章もうまく、スラスラと読めて、とても楽しめる小説となっている。本を読み終わった後に知ったのだけど、2012年2月に、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」で仲村トオルさん主演でドラマ化されるらしい。

今日のおすすめ

堂場瞬一さんの「アナザーフェイス」は、軽妙なタッチでスラスラと読めて、刑事物の推理小説が好きな方、ユーモアタッチな推理小説が好きな方、筆達者な小説な好きな方には、おすすめします。

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