それをお金で買いますか – 市場主義の限界 マイケル・サンデル (著)

「腐敗」とはなにか。道徳主義と市場主義の境界線はどこにあるのか。

行列への割り込み理論、不妊をお金で買うこと、生命保険を買い取ることによる死への介入。

様々な事例を通して、市場主義が行き着き先とその影響を考える一冊の本。

「お金を支払い、なにかを手に入れる」という一見なんの変哲も無いことに潜む、緩やかな狂気を明確な論理で顕在化してみせる手腕が見事。良くも悪くも市場主義社会で生きて行かざるを得ない私たちには必読の書。

  • 「お金をもらう=なにかを渡す」
  • 「お金を払う=何かを手に入れる」

この2つと、先日、読んだ「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」の話がとてもクロスオーバーした。

通常、お金を得るためには、「何かを制限すること」がもっともてっとり早い。つまり、「制限していることを許す」という価値を売ることによって、お金を得られるからだ。

このマイケル・サンデル教授の本にもそういう話がたくさん出てくる。続けて読むと、頭の中で何かが発酵している感じがしてむずがゆい。両方ともとても面白い本です。

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