走る時に考えることについて僕の語ること

走ることが好きだ。

 
なぜ好きかっていうと、考えて無くてすむからだと思う。走っている最中って、能動的に考えることはあまり無い。体を動かすことに集中しているから、自分の意思で目的をきめて、論理的に考えをまとめる、という作業には向いていない。
 
では、能動的に考えないとどうなるかというと、頭の中がシャンパンのようになる。まるでシャンパンの泡が次から次に発生し、水面に浮かび上がってくるかのように、いろいろな考えが頭の中に現れては消えていく。その浮かび上がってくる考えを自分でコントロールすることはできない。事物が勝手に現れ、勝手に消えていく。興味を魅くものもあるし、なんの意味も持たないものもある。その中から、捨てるものと拾うものを決める。その作業が楽しい。
 
例えば、先日、クラフトビール東京のサイトのために国分寺のガンブリヌスというお店を取材した。走っていると、そのことが頭に浮かび、ガンブリヌスを紹介するストーリーの主人公の設定と、なぜお店に行って、お店を出る時には何を考えていたかって、いう流れを作ることができた。うまく書けるかは、書いてみないと分からないが、主人公の顔が見えてきたのはとても良かった。
 
いい考えがたくさん浮かんでくるとうれしいのだけど、考え自体はコントロールできない。
 
シャンパンは、シャンパン専用の良くできたグラスに注ぐのと、ただのコップに注ぐのでは、まったく泡の出方が違う。いいシャンパングラスを使うと、いつまでもいつまでも綺麗な泡が、まるで一筋の鎖のように連なって水面に登っていく。
 
僕にできるのは、良いシャンパングラスを用意すること、つまりいいコンディションで走ることなのかもしれない。そして良い泡を期待する。だから、僕は今日も走る。
 
今日のおすすめ

一日のどこかで、頭を空っぽにすること。そして、自分の心の中から浮かび上がってくることに焦点を当てることがおすすめです。 そのための手段は、ランニングでもヨガでも、ただボケッとするだけでもなんでもいいと思う。僕の場合はそれがランニングだっただけ。ちょっとだけ考えるのを止めてみましょう。違う考えが浮かびあがってくるかもしれませんよ。

p.s.

タイトルを見てすぐに分かった方もいると思いますが、村上春樹さんの著書に対するオマージュとして書いてます。

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